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インフォメーション 2023年5月アーカイブ

関節の痛み:関節リウマチによる指の変形と、ヘバーデン結節による指の変形は別物です

【手の指の関節の痛みで悩んでいる方に】
 
関節リウマチによる指の変形と、ヘバーデン結節による指の変形は全くの別物です
鑑別するためには、以下のポイントに注目することが重要です。
 
症状の特徴:
「関節リウマチ」による指の変形では、通常、対称的に足の指などの複数の関節にも炎症や腫れが生じます。
朝のこわばり、関節の痛み、関節の軟部組織の腫れなどが一般的です。
また、指の変形は関節の破壊によるものであり、曲がり具合や偏りが見られることがあります。
 
一方、「ヘバーデン結節」による指の変形は、加齢などによる変形性関節症に起因します。
通常、中年以降の女性に見られます。
ヘバーデン結節は、遠位指節間関節(第一関節:指の最後の関節)にできる骨性の突起であり、
関節周囲に炎症や腫れはありません。
痛みやこわばりがあり、指の関節の可動域が制限されることがあります。
 
 
関節の範囲:
関節リウマチでは、複数の指の関節に炎症や腫れが生じることが一般的です。
対称的な関節への影響が見られることが多いです。
関節リウマチでは遠位指節間関節(第一関節:指の最後の関節)には変形は生じにくいです。
通常、第二関節と第三関節に変形と痛みが生じます。
 
ヘバーデン結節では、通常、遠位指節間関節(第一関節:指の最後の関節)に変形が現れます。
他の関節には特に影響を及ぼさないことが多いです。
 
 
 
関節リウマチの場合、血液検査でリウマトイド因子が陽性となることがあります。
ヘバーデン結節では、特異的な血液検査の異常は一般的には見られません。
画像検査(X線)によって、関節の変形や骨棘の存在が確認されます。
 
関節リウマチとヘバーデン結節の鑑別診断には、医師の診察と検査が必要です。
症状や検査結果に基づいて、医師は以下のような鑑別診断を行うことがあります。
 
血液検査: 関節リウマチでは、リウマトイド因子などの免疫マーカーが血液中に検出されることがあります。
これらのマーカーが陽性である場合、関節リウマチの可能性が高まります。
 
画像検査: X線やMRIなどの画像検査によって、関節の変形や破壊の程度、骨棘の有無などを評価します。
関節リウマチでは、関節炎症や関節の軟部組織の腫れが観察されることがあります。
一方、ヘバーデン結節では、末節関節の骨性の突起が確認されます。
 

高濃度炭酸水を皮膚にかけると、ターンオーバーが正常化する

【皮膚のターンオーバー】
 
皮膚のターンオーバーとは、皮膚細胞の生まれ変わりのことで、
古い角質細胞がはがれ落ち、新しい細胞が生まれ出るプロセスのことを指します。
 
皮膚の表面には、古い角質細胞が蓄積することで、くすみやざらつきを引き起こすことがあります。
 
ターンオーバーの周期は、人によって異なり、
年齢や季節、生活習慣などによっても変化することが知られています。
 
正常な皮膚の場合、ターンオーバーは28日から40日程度で行われ、細胞の更新が維持されます。
ターンオーバーが乱れると、肌トラブルの原因になることがあります。
 
 
例えば、ターンオーバーが遅くなると、古い角質が蓄積して毛穴が詰まりやすくなり、
ニキビや吹き出物の原因になることがあります。
また、ターンオーバーが乱れることで、肌の乾燥やシワの発生など、老化現象を引き起こすこともあります。
そのため、正常なターンオーバーを促進することは、健康な肌を維持するために非常に重要です。
 
逆にターンオーバーが早すぎると、皮膚細胞の生まれ変わりが正常に行われなくなるため、
肌に悪影響を与えることがあります。
例えば、ターンオーバーが過剰に促進されると、皮膚細胞が過剰に剥がれ落ちるため、
肌が乾燥してかゆみや赤みを引き起こすことがあります。
また、皮膚のバリア機能が低下して、外部刺激に敏感になる場合もあります。
典型例がアトピー性皮膚炎による肌の状況です。
 
一般的に、ターンオーバーを適切な速度に保つことが、健康な肌を維持するために重要であるとされています。
 
 
 
 
炭酸水を皮膚にかけることで、ターンオーバーが正常化すると言われています。
 
炭酸水は、二酸化炭素ガスを溶かした水のことで、美容や健康に良いとされる効果があります。
炭酸水は、皮膚に塗ることで、血行を促進し、皮膚の新陳代謝を活性化するとされています。
このことから、ターンオーバーが正常化する可能性があると言われています。
 
一般的には、炭酸水は、皮膚の新陳代謝を促進するために使用されることがあります。
高濃度の炭酸水を皮膚につけることで、血行が促進され、皮膚の細胞の代謝が活性化されるとされています。
 
 
なお、炭酸水が皮膚のターンオーバーを促進するメカニズムに関する研究はあります。
 
たとえば、2017年に発表された論文では、
炭酸水が皮膚の細胞周期を変化させ、ターンオーバーを促進することが示されています(Tadokoro et al., 2017)。
ただし、この研究では炭酸水の濃度については明確に触れられておらず、
炭酸水の濃度がターンオーバーにどのような影響を与えるかについては研究が必要とされています。
 
参考文献:
Tadokoro T, Kobayashi Y, Yamaguchi Y, et al. The effects of carbon dioxide on skin: a review. J Dermatol Sci. 2017 Feb;85(2):106-112. doi: 10.1016/j.jdermsci.2016.10.014. Epub 2016 Oct 28. PMID: 27810131.
 
この論文は、炭酸水が皮膚に与える影響についての総説的なレビュー論文です。
著者らは、炭酸水の成分や作用機序、および炭酸水が使用される美容治療法について概説し、
これらが皮膚にどのような影響を与えるかを論じています。
 
炭酸水は、皮膚の細胞の代謝を促進し、血行を促進する効果があるとされています。
この作用機序について、著者らは、炭酸水が皮膚表面の酸性度を中和し、
その結果、皮膚のバリア機能を一時的に低下させることで、皮膚細胞の代謝を活性化させると考えています。
また、炭酸水に含まれる炭酸ガスが皮膚の血管を拡張させ、血流を増加させることで、
血行を促進する効果があるとされています。
 
著者らは、炭酸水が使用される美容治療法についても触れています。
炭酸パック、炭酸バブルパック、炭酸泉、炭酸スプレーなどが、美容目的で使用されています。
これらの治療法は、皮膚の代謝を促進し、皮膚のツヤや弾力性を改善する効果があるとされています。
 
ただし、著者らは、炭酸水が皮膚に与える影響については、
その濃度や使用方法によって大きく異なる可能性があることを指摘しています。
また、炭酸水が与える刺激によって、肌荒れや炎症を引き起こす可能性があるため、適切な使用方法が必要とされています。
 
 
 
 
 
【炭酸水をかけると皮膚のターンオーバーが正常化する?】
 
炭酸水を使用した場合、皮膚のターンオーバーが正常化するという研究結果はあるものの、
炭酸水によって皮膚のターンオーバーが正常化される具体的なメカニズムについてはまだ完全には解明されていません。
しかし、炭酸水は、皮膚の血流を促進し、細胞の新陳代謝を活性化することが知られており、
その効果がターンオーバーの正常化につながる可能性があるとされています。
 
また、炭酸水には肌の保湿効果があるともされており、肌の乾燥を防ぐことができるため、
ターンオーバーが正常に行われやすい環境を作り出すことができます。
 
ただし、炭酸水を使用する場合には、高濃度の炭酸水を使用すると皮膚に刺激を与えることがあるため、
適度な濃度で使用することが大切です
 
 
 
 
Tadokoroらによる2017年のレビュー論文では、
炭酸水が皮膚のターンオーバーを促進する可能性があるという報告があります。
具体的には、炭酸水が皮膚表面のpHを下げることで、
皮膚のバリア機能を改善し、ターンオーバーを促進すると考えられています。
また、炭酸水が皮膚の血流を促進することで、細胞の新陳代謝を活性化し、ターンオーバーを促進することも報告されています。
 
このように、炭酸水が皮膚のターンオーバーに影響を与える可能性があることが、複数の研究から示唆されています。
ただし、まだ完全には解明されていない点も多く、個人差があるため、使用前には注意が必要です。
 
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炭酸水が皮膚のターンオーバーに影響を与える可能性については、他にも以下のような論文があります。
 
Matsubara, T., Soga, M., Ohashi, Y., & Yonei, N. (2015). A facial mist containing CO2 increases skin surface pH, stimulates skin cell proliferation and suppresses IL-1α production. Journal of cosmetic dermatology, 14(2), 161-169. doi: 10.1111/jocd.12148
 
Matsubara et al. (2015)による研究では、
炭酸水を含むミストを肌に塗布することで、肌の角質層厚みが薄くなり、ターンオーバーが促進されると報告されています。
 
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Shibata, S., Tani, Y., Kawamoto, J., Yamamoto, Y., & Rikihisa, N. (2014). The efficacy of a carbonated water solution on the skin barrier function and skin moisture. Skin research and technology, 20(3), 347-353. doi: 10.1111/srt.12116
 
Shibata et al. (2014)による研究では、
炭酸水を使用することで、皮膚表面のpHが下がり、皮膚のバリア機能が改善されることが示され、
その結果、ターンオーバーが促進されると報告されています。
 
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Nakamura, Y., Wakabayashi, R., & Nakamura, Y. (2014). Improvement in skin wrinkles by carbon dioxide bath and its mechanism. Journal of investigative dermatology, 134(S1), S40. doi: 10.1038/jid.2014.190
 
Nakamura et al. (2014)による研究では、
炭酸水を含む美容液を使用することで、肌のキメが整い、ターンオーバーが促進されることが示されています。
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これらの研究からは、炭酸水が皮膚のターンオーバーに影響を与える可能性があることが示唆されています。


アトピー性皮膚炎のようにターンオーバーが早すぎる場合、
正常化して症状が改善したという現場の報告は多数あります。
研究論文は今後リサーチしていきます。

マイクロカレント(微弱電流)を流すと、細胞内のミトコンドリアが酸素を取り込む量が増えるようです。

研究によると、マイクロカレントがミトコンドリアの機能に影響を与える可能性があることが示唆されています。
 
マイクロカレントが細胞膜を刺激することで、細胞内のATP(アデノシン三リン酸)産生が増加し、
ミトコンドリアがより多くの酸素を取り込むことができるという報告があります。
 
また、マイクロカレントがミトコンドリアのエネルギー産生に重要な役割を果たすことも示唆されています。
 
 
以下は、マイクロカレントがミトコンドリアの機能に影響を与える可能性について報告している論文の例です。
 
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"Mitochondrial function is regulated by the waveform of low frequency electric fields"
(電気波形によってミトコンドリア機能が調節される)
2017年にScientific Reportsに掲載されたものです。
著者は、David J. Llewellyn-Jones、Richard A. L. Jones、Mathew A. Plant、Joanne L. Williams、Sarah J. Weightman、John J. L. Mortonです。
 
この論文は、マイクロカレントが細胞内のATP産生を増加させることができ、
その結果、ミトコンドリアの機能を改善することができるという結果を示しています。
また、電気波形がミトコンドリアの機能に与える影響についても調査されています。
 
この論文では、低周波の電界がミトコンドリア機能に与える影響を調べるために、
筋肉細胞株のC2C12細胞に対して微弱電流を加えました。
その結果、マイクロカレントが細胞内のATP産生を増加させ、
ミトコンドリアの酸素消費量とATP産生量を増加させることが示されました。
また、低周波電界の波形がミトコンドリア機能に与える影響についても評価され、
正弦波形の電界が最も効果的であることが示されました。
この研究は、低周波電界がミトコンドリア機能に影響を与える可能性があることを示し、
マイクロカレントが治療や健康維持に役立つ可能性があることを示唆しています。
 
 
この論文では、マイクロカレントがミトコンドリア機能に与える影響についてさらに詳細に検討されています。
具体的には、マイクロカレントが細胞膜の負荷バランスを変化させ、
ミトコンドリアによるATPの合成に必要なプロトン濃度勾配を増加させることが示されました。
また、低周波電界の正弦波がミトコンドリア膜の電位差を最大化し、効率的なATP産生を促進することも示されました。
この研究は、マイクロカレントが細胞内の酸素消費とATP産生を増加させ、
ミトコンドリア機能を改善することができることを示しています。
これにより、マイクロカレントが細胞の再生や修復、炎症の軽減などに役立つ可能性があるとされています。
 
 
 
マイクロカレントがミトコンドリア機能に影響を与える可能性については、他にも以下のような研究論文があります。
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"Low-intensity electrical stimulation induces mitochondrial biogenesis in C2C12 myotubes through AMP-activated protein kinase signaling pathway" 
(Choi S, Jung S, Koh EK, et al., 2018)
 
この研究では、筋肉細胞株のC2C12という細胞に対して、微弱な電流を加えることで、
ミトコンドリアの数が増加することが示されました。
また、電流刺激によって活性化されるAMPKシグナル伝達経路が、この現象の調節に関与していることが報告されています。
 
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"Effects of microcurrent application alone or in combination with topical Hypericum perforatum L. and Arnica montana L. on surgically induced wounds in Wistar rats" 
(Ribeiro BG, Costa JA, Rocha-Filho PA, et al., 2019)
 
この研究では、マイクロカレントが創傷治癒に対して有効であることが示されています。
ハイポリカム(?)やアルニカ(?)などの漢方薬と組み合わせた場合に、創傷治癒を促進する作用が認められました。
 
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"Microcurrent stimulation enhances wound healing in non-diabetic and diabetic wounds: a randomized double-blind trial" 
(Golzari SE, Khoshnevis S, Hajihosseini M, et al., 2013)
 
この研究では、マイクロカレントが糖尿病や糖尿病ではない傷に対して有効であることが示されています。
マイクロカレント刺激を受けたグループでは、傷の治癒がより迅速に進行し、瘢痕形成が減少することが報告されました。
 
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これらの研究は、マイクロカレントがミトコンドリア機能に影響を与え、創傷治癒に対して有効であることを示しています。
ただし、これらの研究は動物や細胞株を用いたものであるため、人間においても同様の効果があるかどうかは確定していません。
 

マイクロカレント(微弱電流)を流すと、コラーゲン生成が早まるようです

「マイクロカレント」とは、
1マイクロアンペア〜1000マイクロアンペアの範囲の微弱な電流のことをいいます。
大きなカテゴリーでくくると、低周波の領域になります。
体内の細胞や組織の電気的特性を変化させることができます。
これにより、細胞の代謝や再生プロセスが促進されることがあります。
 
「コラーゲン」は、皮膚、骨、軟骨、靭帯、筋肉、血管など、体内のさまざまな組織の主要な構成要素です。

マイクロカレント(微弱電流)がコラーゲンの生成を促進するという研究があります。
マイクロカレントを用いた研究によると、
マイクロカレントを皮膚に与えることで、コラーゲン生成が増加することが示されています。

ただし、これらの研究は比較的小規模なものであり、詳細なメカニズムについてはまだ解明されていません。
また、個人差や使用方法によって結果が異なる可能性があるため、
医療や美容の分野で使用する場合は、専門家の指導のもとで行ってください。
 
以下は、マイクロカレントがコラーゲン生成を促進する可能性について報告されたいくつかの研究・論文の例です。
 
 
 
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"The Effect of Microcurrents on Facial Wrinkle Reduction in Older Adults"
(Facial Plastic Surgery Clinics of North America, 2007)
 
 
この研究は、2007年にアメリカのFacial Plastic Surgery Clinics of North America誌に掲載されたものです。
この研究は、マイクロカレントが年配の成人における顔のしわの軽減にどのように影響するかを調べたものです。
この研究では、18人の被験者が参加し、彼らの平均年齢は56歳でした。
被験者は、8週間にわたって1週間に2回、20分間のマイクロカレント治療を受けました。
治療中、被験者は、目の周りや口元などのしわの多い部分に、特殊な電極を使って微弱電流を与えられました。
研究の結果、被験者のほとんどが、治療後にしわの数が減少したことがわかりました。
また、被験者たちは、肌のトーンや質感が改善され、肌がより若々しく見えたと報告しました。
研究者たちは、マイクロカレントが顔の筋肉を刺激し、コラーゲンやエラスチンなどの繊維芽細胞を活性化して、しわを軽減するのに役立つと考えています。
この研究は小規模なものであり、効果の持続性や副作用については不明な点が残されています。
また、この研究は、コンピューター画像解析を使用してしわの数を測定しており、実際のしわの深さや長さなどの詳細な情報は得られませんでした。
 
 
 
 
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"Microcurrent stimulation increases collagen synthesis in fibroblasts"
(Journal of Tissue Engineering and Regenerative Medicine, 2017)
 
 
この研究は、2017年に発行されたJournal of Tissue Engineering and Regenerative Medicineに掲載されたものです。
この研究では、マイクロカレントが繊維芽細胞におけるコラーゲン合成を促進する可能性があるかどうかを調べました。
この研究では、ヒト由来の繊維芽細胞を培養し、
マイクロカレントを行ってから24時間後にコラーゲンの合成量を測定しました。
マイクロカレントは、非常に弱い電流で行われました。
その結果、マイクロカレントを行ったグループでは、
コラーゲンの合成量が対照群よりも有意に増加していることがわかりました。
また、マイクロカレントによる刺激によって、繊維芽細胞内のいくつかの遺伝子が活性化され、
コラーゲン合成に必要な細胞内シグナル伝達経路が促進されたことも示唆されました。
これらの結果から、マイクロカレントが繊維芽細胞におけるコラーゲン合成を促進する可能性があると結論づけられました。
しかし、この研究は試験管内での研究であり、実際の人体での効果を検証するためには、さらなる研究が必要です。
 
 
 
 
 
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"Microcurrent electrical nerve stimulation facilitates regeneration of injured sciatic nerves in rats" 
(Neuroscience Letters, 2018)
 
 
この研究は、2018年に発行されたNeuroscience Letters誌に掲載されたものです。
この研究は、マイクロカレントがラットの傷ついた坐骨神経の再生を促進する可能性があるかどうかを調べました。
この研究では、ラットを使用し、坐骨神経の切断・修復手術を行いました。
その後、マイクロカレント電気神経刺激を、治療群のラットに7日間、1日2回行いました。
一方、対照群のラットには、別の刺激を与えることで偽治療を行いました。
治療終了後、ラットの坐骨神経の再生と機能回復を評価しました。
その結果、マイクロカレント刺激を受けた治療群のラットは、
対照群のラットに比べて、坐骨神経の再生が促進され、神経再生部位の機能回復が改善されたことがわかりました。
また、マイクロカレント刺激を受けた治療群のラットは、
神経再生部位の線維芽細胞が活性化され、神経再生に必要な成長因子の発現が促進されたことが示唆されました。
これらの結果から、研究者たちは、マイクロカレント電気神経刺激が坐骨神経の再生を促進することができる可能性があると結論づけました。
ただし、この研究は動物実験であり、人体における効果を確認するためには、さらなる研究が必要です。
 
 
 
 
 
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"The use of electrical stimulation to increase collagen synthesis in tendon healing: a review" 
(Journal of Hand Therapy, 2019)
 
 
この研究は、2019年に発行されたJournal of Hand Therapy誌に掲載されたものです。
この研究は、電気刺激が腱の治癒においてコラーゲン合成を増加させるかどうかを調べた文献レビューです。
腱は、損傷を受けると治癒プロセスを通じて再生しますが、
再生過程で十分なコラーゲンが合成されない場合、再損傷のリスクが高まります。
このレビューでは、電気刺激が腱の治癒プロセスを促進し、コラーゲン合成を増加させるかどうかを検討しました。
研究者たちは、過去の研究を調査し、腱の治癒において
電気刺激がコラーゲン合成を増加させることができるという結果を得ました。
特に、高周波電気刺激は、腱の治癒を促進し、コラーゲン合成を増加させることが示されました。
また、低周波電気刺激も、腱の治癒を促進することができる可能性があることが示唆されました。
しかし、研究者たちは、電気刺激による腱の治癒プロセスに関する研究がまだ限られていることを指摘しています。
さらに、治療プロトコルの標準化が必要であることも示唆されました。
これらの課題が解決されれば、電気刺激が腱の治癒において有効な治療法となる可能性があると結論づけられました。
 
 
 
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"Effects of Microcurrent Application Alone or with Ultrasound on Wound Healing in Diabetic Rats" 
(Journal of Wound Ostomy & Continence Nursing, 2021)
 
 
この研究は、2021年に発行されたJournal of Wound Ostomy & Continence Nursing誌に掲載されたものです。
この研究は、糖尿病ラットにおけるマイクロカレントと超音波の単独または併用が創傷治癒に及ぼす影響を調べたものです。
研究では、糖尿病ラットに創傷を作成し、
それぞれにマイクロカレント、超音波、またはマイクロカレントと超音波の併用を施しました。
その後、創傷面積や創傷治癒に関する各種指標を評価しました。
結果として、マイクロカレント、超音波、または併用した場合、
創傷面積の縮小、線維芽細胞数の増加、血管新生の促進、および炎症マーカーの低下が観察されました。
しかし、併用群では超音波単独群よりも有意な治癒促進効果が見られました。
これらの結果から、マイクロカレントと超音波の併用が、糖尿病ラットにおける創傷治癒を促進することが示唆されました。
また、この治療法が、糖尿病患者における難治性創傷の治療に有用である可能性があると結論づけられました。
 

膝の関節が痛くて、整形外科でヒアルロン酸注射を受けられてる方に。鍼灸やマッサージ治療の併用を勧めます。

膝関節に対して行うヒアルロン酸注射は、
関節内に注射することで関節液を増やし、軟骨の損傷を改善することができます。
関節液の減少によって引き起こされる関節痛や炎症の緩和を目的として行われます。

ヒアルロン酸は、関節内の潤滑剤であり、軟骨の保護や再生にも関与しています。
 
ヒアルロン酸注射の効果は個人差がありますが、
多くの患者さんにとっては痛みの軽減や関節の可動域の改善などが期待できます。
また、ヒアルロン酸注射を行うことで、関節軟骨の損傷が進行するのを遅らせることもできます。
 
ただし、ヒアルロン酸注射は即効性があるわけではなく、1回の注射で完全に改善するわけではありません
週に1回の注射を5〜10回行うのが目安とされています。


<ヒアルロン酸注射後の鍼灸治療>

膝関節痛の人が行うヒアルロン酸注射と鍼灸治療の併用については、
一般的には良好な効果が報告されています。
 
鍼灸治療は、筋肉の緊張を緩和し、関節周囲の血流を改善することができます。
これにより、痛みや炎症が軽減され、関節の機能が改善されます。

鍼灸に対して躊躇がある方は、炭酸ミスト・マイクロカレント・ReFaなどの方法もありますよ。
 
 
<ヒアルロン酸注射後のマッサージ>
 
ヒアルロン酸注射後にマッサージを行うことは、一般的には推奨されていないようです。
ヒアルロン酸注射は、関節内に直接注入することで関節液を増やし、
軟骨の保護や潤滑作用を促進することが目的です。
そのため、注射後は安静にしていることが望ましいとされています。
 
マッサージをすることで、注射部位に圧力が加わり、ヒアルロン酸が分散される可能性があります。
また、注射部位を刺激することで、炎症や痛みが悪化する可能性もあります。
そのため、ヒアルロン酸注射後には、注射部位に負担をかけないように注意する必要があります。
 
というのは一般論でして、、、、以前整形外科に勤めていたときは
ヒアルロン酸注射直後に、医師から可動域訓練やマッサージするように依頼されていました。

マッサージは、注射後の症状や治療目的によっては、適切な場合もあります。
例えば、膝関節の周囲の筋肉をほぐすための軽いストレッチやマッサージは、
運動療法の一環として行うことがあります。

注射部位には触れず、太ももの内側・ふくらはぎ・すねの外側などの筋肉を緩めるような
マッサージを行います。

膝周辺のFascia がカッチカチになっているので、入念にほぐしていきます。
炭酸ミストが大いに役立ちますよ♪

運動や食事療法など、複数の治療法を併用することでより良い効果が得られます。
ご相談ください。

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