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暑すぎます。。熱中症にご用心。 地球温暖化について改めて考えてみました 

6月に梅雨が明け、全国的に約1週間35度〜40度の猛暑・酷暑が続くという、 
約145年の気象観測史上初の異常事態になっているようです。 

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メディアでは熱中症に関して報じられていますので、 
熱中症を違う視点・地球規模で考えてみました。 
 
とっても長い文章になりますので、流し読みしてください。 
 
---------------------------------------------------------------------------- 
 
私がS予備校生時代、化学の授業の際、M講師が雑談として 
 
「『オゾンホール』を生み出す原因とされてる『フロンガス』ですけどね、 
条約で使用が禁止されたのはいいですが、成層圏まで上昇するのに20〜30年かかります。 
地球温暖化が本当に問題になるのは、実は今から30年後くらいなんですよ。」 
 
と穏やかな口調で仰っていたことが脳裏に焼き付いています。 
 
予備校生だったのが1990年。 
あれから30年経った2020年。 
あのM先生 (2003年没)がおっしゃっていたことが頭の中でグルグルしています。 
 
 
今でも冷蔵庫やエアコンに使われているフロンガス(現在は代替フロンかもしれませんが) 
地上では安定した物質で、当初は無害と思われ、エアコン・冷蔵庫・スプレーなどに 
当たり前のように使用されていたフロンガス。 
 
1970年代半ばにオゾンを分解する物質だと判明し(1999年にノーベル化学賞を受賞しています) 
1987年になってようやく製造・使用が制限されたという経緯があります。 
 
 
 
 「安定した物質」というのがかなり曲者でして(だから工業的に大量に作られた)、、、 
地上付近では分解されずに、気流などに乗ってゆーーーっくりと上昇していきます 
 


一方、オゾンは殺菌・消毒作用が強いので、医療の現場でも使用される物質ですが 
地上10km〜50kmに存在することで地球に降り注ぐ発癌(がん)性の 
紫外線をカットするとともに、地上が温められすぎないようにする役目があります。
 
 
約46億年前に誕生した地球には、生物はおろか、水や酸素も存在していませんでした。 
やがて海ができますが(省略)、有害な紫外線が降り注ぐために生命が誕生するのは困難でした。 
 
 
紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種類が存在しますが、
このうち生物に特に有害とされているのがUV-BとUV-C。 

 
UV-Bは細胞のDNAを傷つけるため、動植物の発育を妨げ、皮膚がんや白内障の発症を増加させます。
また、UV-Cは「殺人光線」とも呼ばれる、非常に危険性の高い紫外線です。
オゾン層は、UV-Cを完全に吸収し、UV-Bも大部分を吸収します。 
 
 
約27億年前に有害な紫外線が届かない水深10m付近に光合成を行うバクテリアが誕生したことで、
有機物や酸素(O₂)が生成されはじめます。 
排出された酸素の一部が化学反応を起こし、オゾンが生まれ大気の上空で層を形成し、 
地球を覆うようになります。
 
このオゾン層が、やがて生物の進化に大きく寄与することとなるのです。 
オゾン層ができたことで、ようやく海の生物が進化して陸上に進出できる環境になりました。 
 
また、オゾン層は紫外線を吸収した際に熱を発します。
そのため、オゾン層のある成層圏とその下の対流圏で熱の勾配が生じるため、
暖かい空気が上層に留まることで成層圏およびオゾン層を維持しているのです。 
 
 
人工的な物質であるフロンは地上付近では分解されにくいですが、
大気の流れによって地上から成層圏まで上がっていくと、太陽からの強い紫外線によって分解されるようになります。 
 
分解されるとフロンは塩素原子を大気中に放出します。
塩素原子はオゾンと反応する力が強く、オゾンと次々に反応を起こして、オゾン層を破壊してしまい、
オゾンホールを生み出します。 
 
このオゾンホールが南極上空を中心に広がり、南半球をメインに世界的に皮膚がんのリスクが叫ばれました。 
 
 
NHK for School 
 
東京大学大学院 理学系研究科・理学部 地球惑星科学専攻 佐藤薫教授 
 
気象庁 南極オゾンホールの状況(2021年) 
 
経済産業省 オゾン層破壊問題 
 
 
 
オゾン量が1980年代の水準に戻るのが2050〜2060年頃と推測されていますが 
どうしても気になることがあります。 
それは何かというと、
 
条約で制限された以降、オゾンホールの顕著な拡大傾向は見られないらしいのです。 

 
「あら。 それはいいじゃない♪」 
と能天気に考えていいのでしょうか? 
化学のM講師の言った事は杞憂に過ぎなかったか?? ってことです。 
 
 
 
 オゾンホールが小さくなることで、むしろ地球温暖化が加速する 
という内容です。 
 
 
 マイナス78度以下でできる極域成層圏雲(PSC)と呼ばれる特殊な雲の表面でオゾンを連鎖的に破壊する。 
塩素原子は地球上に遍在するが、オゾンホールが発生するには南極のPSCがなければならない。 

ということなのですが、 
この記事をもとにしたら、こういうふうに考えられませんか? 
 
 
南極の冬季においては、上空がマイナス70度であるべきなのに、 
なんらかの影響でマイナス50度にしかならず、極域成層圏雲(PSC)が生成されず、 
フロンが分解されず塩素が発生しないために「オゾンホール」が減少した。 
 
 
 
以上、とーーーっても長い文章になってしまいましたが、私が結局何を言いたかったのかというと 
 
 
フロン対策が行き届いた為にフロンガスの影響によるオゾンホールができなくなったではなく 
すでに温暖化が進んでいることにより、オゾンが破壊されるメカニズムがそもそも生じていない。 
 
 
という恐ろしい仮説にたどり着いてしまった、ということです。 
 
 
 
あと数ヶ月、とんでもない酷暑が待ち受けているだろうということと 
経験したことのない水害が発生してしまわないように願うばかりです。 

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高齢者における「フレイルドミノ」をご存知ですか?

フレイルドミノの前提として、
高齢者のフレイルは、身体的、認知的、社会的な機能の低下が進行し、
日常生活の自立が困難になる状態を指します。

以下に、高齢者のフレイルがもたらす危険性をいくつか説明します。
 
1:身体的な危険性:
フレイルの高齢者は、筋力低下やバランスの悪化が起こりやすいため、転倒や骨折のリスクが増加します。
転倒は高齢者にとって重大な健康リスクであり、骨折や内出血、その他の合併症を引き起こす可能性があります。

 
2:認知的な危険性:
フレイルの進行によって認知機能が低下することがあり、認知症の発症リスクが高まる可能性があります。
認知症は日常生活に大きな影響を与え、本人および家族に負担をかけることがあります。

 
3:栄養と健康の危険性:
フレイルの高齢者は、食欲不振や栄養摂取の低下が見られることがあります。
栄養不足は免疫力の低下や体力の減退を招き、病気に対する耐性が低下する可能性があります。

 
4:生活の制約:
フレイルの進行により、高齢者の日常生活動作(ADL)への自己介助が必要になることがあります。
これにより、本人の生活の質が低下するだけでなく、家族や介護者の負担も増える可能性があります。

 
5:社会的孤立:
フレイルの高齢者は、外出や社会的な交流が難しくなることがあります。
これにより、孤独感やうつ病のリスクが高まることがあります。

 
これらの危険性を踏まえて、高齢者のフレイルの予防や早期の対処が重要です。
定期的な健康チェック、適切な栄養摂取、運動、認知トレーニング、社会的な参加などが、
フレイルのリスクを軽減するための対策として有効です。


何でもいいので、社会との接点を持っていることが最重要です。
社会との接点が無くなると、ドミノ倒しのようにバタバタバタとフレイルが進んでしまいます。


ドミノ倒し.jpg

コロナ禍で外部との接点が少なかったので、今後が心配されます。

「2025年問題」「2050年問題」をご存知でしょうか?

<日本における2025年問題>

2025年問題とは、
日本が直面している高齢化社会によって引き起こされる経済的・社会的な問題のことを指します。
(あと2年後ですね。。)

2025年問題は、2025年に65歳以上の高齢者人口が総人口の約1/4を占めることが予測されており、
高齢者医療費や年金などの社会保障費用が膨大になることが懸念されています。

また、若年層の減少によって生産年齢人口も減少し、
経済成長の鈍化や国際競争力の低下につながる可能性があります。

また、高齢化によって介護人材の不足も懸念されており、
介護や医療に対する社会的な支援が必要とされています。



<日本における2050年問題>

2050年には、65歳以上の高齢者人口が総人口の約1/3を占めることが予測されており、
高齢者医療費や年金などの社会保障費用がさらに膨大になることが懸念されています。

これらの問題に対して、日本政府は
働き方改革や少子化対策、外国人労働者の受け入れ拡大、 高齢者の就労支援、
医療・介護の人材確保など 様々な施策を進めているそうです。

また、医療・介護に関する技術革新や社会保障制度の見直しなど、
人工知能やロボット技術を活用した介護・医療の発展など、新しい技術を取り入れた施策も必要とされています。


のほほんと過ごしている場合ではないようですね。

医療全般及び鍼灸業界とSDGsとの関わりを考えてみました

今更ながらですが、、、SDGsについて触れてみようかと。
 
SDGsの17の項目を列挙します。
 
1.貧困の撲滅
2.飢餓の撲滅
3.すべての人々に対する健康と福祉の確保
4.質の高い教育の確保
5.ジェンダー平等の促進
6.安全な水と衛生の確保、および衛生的な環境の整備
7.エネルギーの普及と清潔なエネルギーへの移行
8.働きがいと経済成長の促進
9.産業、技術革新、およびインフラの整備
10.都市と地方の持続可能な発展の促進
11.持続可能な消費と生産の確保
12.地球環境の保全、気候変動への対策
13.海洋資源の保全と海洋汚染の防止
14.陸上生態系の保全、砂漠化への対策、および生物多様性の確保
15.公正な社会と平和への貢献
16.公正と責任ある制度の確立
17.グローバル・パートナーシップの推進

これらの項目は、2030年までに達成することを目指しているそうです。
各国、企業、市民社会などが協力して取り組むことで、
より持続可能な未来の実現に向けているとのことです。


 
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医療は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に不可欠な役割を果たしています。
以下に、医療とSDGsの関係を挙げてみます。
 
【貧困の撲滅(SDG1)】
良質な医療は、貧困層の健康を改善し、貧困を減らすのに役立ちます。
 
【健康と福祉の確保(SDG3)】
医療は、健康と福祉の重要な要素です。
特に、保健衛生、母子保健、感染症管理などの
健康上の課題に対処するためには、良質な医療が必要です。
 
【ジェンダー平等の実現(SDG5)】
医療は、女性の健康に関する問題に対処するために重要です。
例えば、出産の合併症、月経不順などの問題に対処するためには、
女性がアクセスできる医療が必要です。
 
【水と衛生の改善(SDG6)】
医療は、水と衛生の改善にも貢献します。
例えば、水源汚染による感染症の予防や、トイレの普及による健康上のリスクの低減
などに役立ちます。

【産業とイノベーションの促進(SDG9)】
医療は、産業とイノベーションの促進にも貢献します。
例えば、新しい医療技術や医薬品の開発、医療システムのデジタル化などが挙げられます。
 
【不平等の解消(SDG10)】
医療は、不平等の解消にも役立ちます。
特に、貧困層や障害者、少数民族などの弱い立場にある人々が
医療サービスを受けられるようにすることが重要です。
 
 
【持続可能な都市とコミュニティの確保(SDG11)】
医療は、都市や地域の持続可能な開発に貢献します。
例えば、地域に適した保健施設の整備や、緊急医療サービスの改善などが挙げられます。
 
【気候変動に対する対策(SDG13)】
医療は、気候変動に対する対策にも貢献します。
例えば、医療機器の省エネルギー化や再利用、医療施設のエネルギー効率化などが挙げられます。
 
 
以上のように、医療はSDGsの多くの目標に関連しています。
そして、SDGsを達成するためには、良質な医療の普及が必要であると言えます。
 
 
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〈鍼灸業界とSDGsとの関わり〉
 
鍼灸業界とSDGs(持続可能な開発目標)の間にはいくつかの関係がありそうです。
 
鍼灸は、健康や福祉を促進する伝統的な治療法の一つです。
SDGsの目標の一つである「健康と福祉の確保」に関連しており、
鍼灸が健康や福祉に貢献することが期待できます。
 
鍼灸は自然療法の一つであり、薬物療法に頼らずに健康を維持することができます。
これは、SDGsの目標の一つである「持続可能な消費と生産の確保」にも関連しています。
 
鍼灸は、病気やけがの予防にも役立ちます。
これは、SDGsの目標の一つである「貧困の撲滅」とも関連しており、
貧困層の人々が健康を維持するための手段として鍼灸が役立つでしょう。
 
鍼灸は、ストレスや不安を軽減する効果があります。
これは、SDGsの目標の一つである「心の健康の確保」にも関連しており、
鍼灸が心の健康をサポートする手段となれます。
 
鍼灸は、従来の医療に比べて低コストで、かつ副作用が少ない治療法です。
これは、SDGsの目標の一つである
「すべての人々に対する包括的かつ公正な医療の提供」にも関連しています。
 
鍼灸は、痛みの緩和や慢性疾患の治療にも役立ちます。
これは、SDGsの目標の一つである
「すべての年齢層の健康と福祉の促進」にも関連しており、
高齢者や病気の人々が健康を維持するために鍼灸が役立つことがあります。
 
鍼灸は、自然療法であり、自然環境にも配慮した治療法の一つです。
これは、SDGsの目標の一つである「地球環境の保全」にも関連しています。
 
鍼灸は、心身のバランスを整える効果があります。
これは、SDGsの目標の一つである「平和と正義の促進」にも関連しており、
心身のバランスが整った人々がより穏やかな社会を作ることにつながると考えられています。


以上のように、実は鍼灸業界とSDGsには多くの関係がありそうです。
鍼灸業界がSDGsを意識し、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組むことで、
より良い未来の実現に貢献することができるかもしれません。

鍼灸業界はメタバースやトークン経済と関われるでしょうか

巷でよく耳にするメタバースとトークン経済が
鍼灸と関われるか考えてみました。

一般的に、
鍼灸はメタバースやトークン経済とは直接的な関係はありません。

鍼灸業界がメタバースやトークン経済に直接的に参加することはまだ少ないですが、
これらのテクノロジーや経済システムを活用して、鍼灸に関する情報やサービスを提供することは可能です。
 

メタバースは主に仮想現実技術を利用して、
仮想空間内でのコミュニケーションやビジネス、娯楽、教育などの活動を可能にする概念です。
 
メタバース内での健康管理や医療に関する活動が増えているので、
将来的には鍼灸師や東洋医学の専門家がメタバース内での健康関連の活動に参加する可能性があります。

また、メタバースを利用したリラクゼーションやストレス解消の方法として、
東洋医学の知識を取り入れたコンテンツが開発される可能性もあります。

メタバース上で鍼灸師や東洋医学の専門家が、リモートセッションや健康相談などのサービスを提供することができます。


トークン経済は、仮想通貨やトークンを利用した経済システムのことを指します。
トークン経済と鍼灸には直接的な関係はないのですが、将来性はあると思います。
 
例えば、鍼灸師や東洋医学の専門家が自身のスキルや知識をトークン経済の中で販売することができます。
また、トークン経済を利用した健康関連のプロジェクトやスタートアップ企業があり、
鍼灸や東洋医学の知識や技術を利用して健康管理や医療サービスを提供する事も考えられます。
 
また、鍼灸や東洋医学に関する情報を提供するウェブサイトやアプリがあり、
その運営にトークン経済を採用することができます。

トークン経済によって、鍼灸師や東洋医学の専門家が、自身のスキルや知識を販売することもできます。
 
トークン経済はまだ比較的新しい経済システムであり、
仮想通貨やトークンに対する規制や法律上の問題が存在するため、注意が必要です。


と一応書いてみたものの、うちの治療院は当分アナログのままいきますけどね(笑)

WHO(世界保健機構)による「健康」の定義

WHO(世界保健機構) による「健康」の定義をご紹介したいと思います。

WHO(世界保健機構)憲章の前文にこう書かれています。

"Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity."
"The enjoyment of the highest attainable standard of health is one of the fundamental rights of every human being without distinction of race, religion, political belief, economic or social condition."

堅苦しい日本語に訳すと


「健康とは、完全な 肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。到達しうる最高基準の健康を享有することは、人種、宗教、政治的信念又は経済的若しくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである」 


とのことなのですが、、、、
もっと、しっくりくる言い方にかえると

「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。」



WHO 健康定義.png

さらに、わかりやすく図にすると、こういうことになります。

「真に健康」とは赤の矢印で指す所となります。

医学部の授業でも焦点を当てられているそうです。
腰痛など、ただ体の痛みを取り除くだけが治療家の役目ではない、と思わせる定義なのでご紹介してみました。
当院は、「健康」に関してトータルな視点を持ち続けていきます。
--------------------------------------

https://japan-who.or.jp/about/who-what/charter/  より引用

世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)

THE STATES Parties to this Constitution declare, in conformity with the Charter of the United Nations, that the following principles are basic to the happiness, harmonious relations and security of all peoples:
この憲章の当事国は、国際連合憲章に従い、次の諸原則が全ての人々の幸福と平和な関係と安全保障の基礎であることを宣言します。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。

The enjoyment of the highest attainable standard of health is one of the fundamental rights of every human being without distinction of race, religion, political belief, economic or social condition.
人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつです。

The health of all peoples is fundamental to the attainment of peace and security and is dependent upon the fullest co-operation of individuals and States.
世界中すべての人々が健康であることは、平和と安全を達成するための基礎であり、その成否は、個人と国家の全面的な協力が得られるかどうかにかかっています。

The achievement of any States in the promotion and protection of health is of value to all.
ひとつの国で健康の増進と保護を達成することができれば、その国のみならず世界全体にとっても有意義なことです。

Unequal development in different countries in the promotion of health and control of disease, especially communicable disease, is a common danger.
健康増進や感染症対策の進み具合が国によって異なると、すべての国に共通して危険が及ぶことになります。

Healthy development of the child is of basic importance; the ability to live harmoniously in a changing total environment is essential to such development.
子供の健やかな成長は、基本的に大切なことです。そして、変化の激しい種々の環境に順応しながら生きていける力を身につけることが、この成長のために不可欠です。

The extension to all peoples of the benefits of medical, psychological and related knowledge is essential to the fullest attainment of health.
健康を完全に達成するためには、医学、心理学や関連する学問の恩恵をすべての人々に広げることが不可欠です。

Informed opinion and active co-operation on the part of the public are of the utmost importance in the improvement of the health of the people.
一般の市民が確かな見解をもって積極的に協力することは、人々の健康を向上させていくうえで最も重要なことです。

Governments have a responsibility for the health of their peoples which can be fulfilled only by the provision of adequate health and social measures.
各国政府には自国民の健康に対する責任があり、その責任を果たすためには、十分な健康対策と社会的施策を行わなければなりません。

ACCEPTING THESE PRINCIPLES, and for the purpose of co-operation among themselves and with others to promote and protect the health of all peoples, the Contracting Parties agree to the present Constitution and hereby establish the World Health Organization as a specialized agency within the terms of Article 57 of the Charter of the United Nations.
これらの原則を受け入れ、すべての人々の健康を増進し保護するため互いに他の国々と協力する目的で、締約国はこの憲章に同意し、国際連合憲章第57条の条項の範囲内の専門機関として、ここに世界保健機関を設立します。


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